【SEOを意識したサイトマップの作り方】手順と必要ページの決め方

今回はサイトマップ作りにおける基本的な考え方や具体的な手順についてご紹介します。

基本的な考え方でいえば、やはり成功しているサイトを真似するというところですね。この考え方はサイトマップ作りだけでなく、様々な場面で根底におくべき考え方のひとつです。何か見本となるものをベンチマークして、そこに近づける。効率的に物事を進めるには必要不可欠な考え方です。

具体的な手順については、大まかに言うと①関連キーワードの洗い出し→②ベンチマークサイトの決定→③これまでの作業をもとにサイトマップを決定、という感じでしょうか。この辺についても詳しく紹介していくので、早速本文をご覧くださいませ。

SEOを意識したサイトマップ作りで必要な考え方

まずサイトマップを作る際に必ず意識してほしい基本的な考え方から説明しますね。

ベンチマークサイト(見本)を決めて「寄せる」という考え方

サイトマップを作る際は自分の知識ベースでページを決めるのではなく、見本となるベンチマークサイトを決めて、そこに寄せていくという手法をとるほうが良いです。これは効率的にものごとを進めるという観点もありますが、SEO的な観点もあります。理屈は簡単で、コンテンツが全く同じサイトが2つあったとすれば、どちらも同等の評価を得られるであろうという仮説に基づいています(実際には被リンクなど外的要因が絡むのでもう少し複雑になるのですが)。

この考え方は何もSEOに限定されるものではなく、SNSなどから流入を狙うようなサイトの場合も同じです。どのような導線設計になっているのかなどをよく見てみて、良さそうな見本を見つけて真似をしてみるのが一番失敗しないです。先人たちの研究結果は積極的に真似る。これがweb業界で生き抜く上での賢く戦略のとりかたのひとつです。

ベンチマークサイトは同じ属性のサイトから選ぶ

もちろん、何をベンチマークするかによって結果は変わるため、ズレたサイトを選ぶと失敗します。例えば個人のサイトなのに、企業や病院などのサイトを選んでも全く参考になりません。個人のサイトではどう頑張っても上がらないKWも実際にはあります(例えば「ガン 治療」とか)。また、クリニックのような店舗がメディアサイトを参考にするのもちょっとおかしいです。例えば「渋谷でオススメの眼科クリニック15選」なんて記事は、普通クリニックが書くものではないですよね(わざとそうした記事を書く場合もあるかもしれませんが、あまり見かけませんね)。ベンチマークサイトはできるだけ同じ属性のサイトを選ぶのが良いです。あとはリソースや予算もあると思うので現実的な範囲を考えて。達成不可能な大型サイトを参考にしても意味がありませんので。

検索流入を狙うサイトを作るとしたら、だいたいこんな感じの考え方をもとにサイトマップを構築するのがいいので、ここで覚えておいてください。

サイトマップを作りの手順

実際にサイトマップを作る手順ですが、自分の場合は以下のような流れで行っています。

STEP.1
関連キーワードの洗い出し
STEP.2
関連キーワードのカテゴリ分け
STEP.3
ベンチマークサイトの決定
STEP.4
ベンチマークサイトの記事洗い出し
STEP.5
サイトマップ決定

順番は必ず守らなければいけないわけでなく、あくまで参考程度。どのぐらいの規模のサイトを作るかによって必須な作業も変わってくるので。ここでは100記事〜150記事ぐらい格納するサイトの場合を想定して話を進めます。

1.関連キーワードの洗い出し

自分の場合、まずは関連キーワードの洗い出しから行います。

「まず先にベンチマークサイトを決めたほうが良いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、もちろんこれは敢えてです。理由は、関連キーワードの洗い出しを行う工程で、業界事業がなんとなくわかるからです。

例えば「藤沢 歯科」でキーワードプランナーをかけてみると、「藤沢 インプラント」「藤沢 マウスピース矯正」といったキーワードが出てきます。このように、業界特有の単語に触れる機会も作れますし、なんとなく業界事情を頭に入れることができます。さらに、それぞれのKWの検索ボリュームなどをみることで、どのトピックが需要があるのかもなんとなく把握できます。自分はベンチマークサイトを決める前にこうした業界事情を知っておきたいため、関連キーワードの探索から行なっているという感じです。

周辺キーワードとサジェストを洗い出すところまででワンセット

肝心の関連キーワードの洗い出し方法ですが、どこまでやればいいかというと、軸となるKWを中心に、①周辺キーワードと②サジェストをみるところまでです。

周辺キーワードの探索は広くKWを拾う目的

①の周辺キーワードとは、先ほど上げた「藤沢 歯科」に対する「藤沢 インプラント」だったり「藤沢 マウスピース矯正」などです。イメージ的には横方向に広くキーワードを探っていくような感覚ですね。自分の知らなかった単語などが拾えたりするので、KWの幅が広がります。

サジェストの探索は深くKWを掘り下げる目的

そして②のサジェストとは、検索語句を打ち込んだ時に「その他の候補」として出てくるKWです。例えば「藤沢 歯科」と打ち込むと、「藤沢 歯科 歯周病」「藤沢 歯科 夜間」などが出てきますよね。それがサジェストです。周辺キーワードが横方向に探るイメージだったのに対し、サジェストはキーワードを深掘りするイメージです。こちらを掘り起こすことで、ユーザーの悩みや期待することなどを探ることができます。

2.関連キーワードのカテゴリ分け

次は洗い出したキーワードを整理整頓する作業です。具体的にはKWのグルーピングですね。

自分の場合はこんな感じです。↓↓

こうすると洗い出したKWがすっきりわかりやすまとまります。

なお、この際に設定するグループは実際のサイトのカテゴリではなく、あくまで整理整頓用です。実際のカテゴリ設定はベンチマークサイトなどをみながら決めるのが良いと思います。

3.ベンチマークサイトの決定

次は一旦キーワードからは離れて、目標とするベンチマークサイトを探します。

探し方ですが、これにはいろいろな方法があると思います。実際に検索窓を叩いてSERP(検索結果)から決めていく方法もありますし、ツールを使って調べる方法もあります。最適なサイトが見つかるまでいろいろ組み合わせてやってみましょう。ちなみに検索だけでも結構良いサイトは見つかります。

ベンチマークサイトは現実的に真似できそうなサイトを選ぶのがポイントです。例えば規模感が大きすぎるものなど、真似できないサイトをベンチマークしても効果が薄れてしまいます。予算とリソースを鑑みながら決定しましょう。

あと、あくまで肌感ですが、ベンチマークするサイトは2〜3つぐらいがちょうど良い気がします。1つではちょっと少ないですし、逆に5つ以上選ぶ必要はないでしょう。

4.ベンチマークサイトの記事洗い出し

ベンチマークサイトが決まったら、サイトマップを洗い出します。洗い出しはツールを使えば一瞬です。Macなら「Screaming Frog SEO Spide」、Windowsなら「Website Explorer」が有名ですね。どちらも無料で使えますので、知らなかった人はダウンロードしてみてください。

洗い出したあとに記事のtitleタグを見てみると、競合がどんなKWでSEO対策をしているか把握することができます。また、カテゴリはどう分ければいいかもわかりますね。

実際にSEOで成功しているサイトはそれなりの考えのもと作られている可能性が高いので、いいところは積極的に真似していきましょう。成功しているサイトには寄せていく。これがSEOでは非常に重要な考え方になります。

5.サイトマップの決定

①の関連キーワードの洗い出し〜④競合のサイトマップ抜き出しまでやると、どのようなページを作れば良いのかほとんど判断できるようになっているはずです。関連キーワードと、競合のサイトマップどちらにも入っているものはマストで追加、どちらか一方にしかないものは関連性と重要性を加味しながら入れるかどうか判断してください。ここまでやれば、少なくとも大きく失敗するようなことはないでしょう。

本を読んでトピックを追加する方法もあり
ここまでやってもまだ不安な人は、本などの媒体もチェックすると良いかもしれません。特にネットであまり成熟していないようなジャンルの場合は、本などを使ったほうが良い調査ができる場合があります。運営するにあたっては基礎知識を蓄えることは無駄にはなりませんので、そうしたアプローチの仕方も検討してみると良いでしょう。

対策キーワードの洗い出しはツールを必ず使う

ここまでサイトマップ作成の手順を説明しましたが、これらの工程は必ずツールを使って行うことを推奨します。

自分の頭を頼りにKWやページを決めてしまうと、必ず抜け漏れが発生します。特に重要なトピックが漏れていた場合は致命的なミスとなるので、ツールを使うことがベター(というかほぼマスト)です。

ちなみに、周辺キーワードの探索は「キーワードプランナー」、サジェッストの探索はサジェストチェックツールがあります。サイトマップの洗い出しも先に紹介した専用のツールがあるので、そちらを使いながら行うようにしましょう。

以下、サイトマップ作成で「最低限これだけあればいい」というツールを紹介している記事なので、ツールを持ってない方は合わせてご覧ください。↓↓

SEO調査・サイトマップ構築する時に役立つ基本ツール4つ

サイトマップのどの記事から取り組むべきなのか?

せっかくサイトマップ作成の話をしたので、関連して「作ったサイトマップの中からどの記事から優先的に取り組むべきなのか」をお伝えしようと思います。

ステージごとにベンチマークサイトを変えながら難易度を見極める

ここからは個人的なノウハウの話になりますが、0記事からスタートして運用しながら記事を投入していく場合、ステージごとにベンチマークサイトを変えながら、記事作成の順番を決めていくという方法もアリです。

具体的には、リリース間もない時期にはあまり強そうでないサイトをベンチマークし、そこで上位表示できている記事から執筆に取り掛かる、という手法をよくやります。どういうことかというと、実際にあまり強くないサイトで上位表示できているKWというのは、難易度がそれほど高くないKWということなので、リリース直後のドメインパワーが弱い時期にもすぐに上位表示できる可能性が高いんですね。実際にそういうKWで記事を作成すると、結構簡単に上位表示できます。なので、自分はサイトのステージごとにベンチマークするサイトを変えていく、というのは結構良いやり方なのではと思っています。

リリース間もない時期は弱めのサイトをベンチマーク、少し力がついたらレベルを少し上げて強めのサイトをベンチマーク、また力がついたらもっと上のサイトをベンチマーク…とやっていくと、実際に結果も出やすいですし、今の段階では何のKWを対策すべきかも明確に判断できるようになります。

早い段階で上位表示できればクローラー訪問のきっかけが作れる?

あと、これはあくまで推測ではありますが、リリース後に何かしらのKWで上位表示ができているとGoogleのクローラーを呼び込むきっかけにもなり、サイト全体のSEO対策にもなります。リリース間もない頃は露出が少ないため、クローラーもサイトになかなか訪れてはくれません。しかし、何かひとつでも露出していればクローラーもサイトを見つけて入ってきてくれます。ステージごとにベンチマークサイトを変えて取り組むのはこうしたメリットもあるのではと個人的には睨んでいます。

ベンチマークサイトの上位表示KWを調べるには有料ツールが必要

ただ、ベンチマークサイトの上位表示KWを調べるには、有料ツールを使うやり方になるかと。これがボトルネックではありますね。

ちなみに、自分が使っているのは「hrefs」というツールです。一番安いプランでも月1万円ほどかかるので、少し手を出しづらいかもしれませんが、サイトが育ってくれば全然ペイできる金額なので、導入してみる価値はあると思います。有料ツールをひとつしか使えないという制限がもしかかったとすれば、自分はこのツールを絶対に選びます。それほど戦略設計がしやすくなるツールですので、興味のある方は導入を検討してみてください。

まとめ

まとめ

  • サイトマップ作成の基本的な考え方は「成功しているサイトに真似る」ということ
  • サイトマップ作成の手順は、①関連KWの洗い出し→②関連KWのカテゴリ分け→③ベンチマークサイトの決定→④ベンチマークサイトの記事洗い出し→⑤サイトマップの決定 という手順がお勧め
  • サイトマップ作成の工程は、自分の頭を頼りにやるのではなくツールを使うのがほぼマスト。致命的な抜け漏れがないよう進める必要がある。
  • ベンチマークサイトは、ステージごとに変えていく方法もあり。特に運用しながら記事を投入していく場合は、はじめは敢えて弱そうなサイトをベンチマークして対策KWを判断すると、結果が出やすい。

以上、サイトマップを作る上での基本的な考え方と、手順の説明でした。ここがちゃんとできるようになると、いよいよwebディレクターとして仕事をしている感じがしますね。みなさんが担当する案件のサイトマップ作りにおいて、今回紹介した内容が役立ってくれることを願います。

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